大宮玲央奈選手ゲーム&GPSレポート(7/3 South Melbourne FC vs Heidelberg United FC)

競技の問屋からのお知らせ

豪州・South Melbourne FCの大宮玲央奈選手より、7/3 vsHeidelberg United FCのゲーム&GPSレポートが届きました。玲央奈選手からの渾身のレポートです!↓↓↓

〈見どころ〉
・ハイデルバーグの絶対的エース7番が怪我から復帰し、前々節には優勝候補にもあげられていたカルダーというチームに勝利していて調子を上げている。
・ダービーマッチであること
・ハイデルバーグは通称バーガーズ🍔

〈試合の振り返り〉
見どころにも書いたように、ハイデルバーグはトップ下の7番の選手が怪我から復帰していて、チームの調子を上げていました。
またもう1人のトップ下である10番の選手も技術があって良い選手です。
その選手たちをうまく抑えて攻撃の時間を増やすことをチームの共通理解としていました。

私たちは前節同様、立ち上がりに先制点を奪うことができました。
23番のMelina Ayersという選手が1人で点数を取れてしまうので本当に頼もしいです。
彼女はリーグでもトップスコアラーでザ・ストライカーという感じの雰囲気を持っています。

1-0になったあとは、相手のハードワークもありなかなか思うようにボールを運べなかったりパスミスが多かったりで攻めあぐねていました。
あとは私に対して相手の10番の選手がひたすらマンマークでした。
あまりにもマンマークなので速い段階で気づいて右センターバックのJennaという選手に「私マンマークされててその相手を寄せておくから、私のスペースを使ってね、トップの選手にも簡単にボールが入るはずだよ」と伝えていました。

ただ前のレポートにも書いたように攻め込めるのに相手のハードワークそして自分たちの容易なミスが多いと当然流れは相手に渡ります。
前半のラスト15分くらいは完全に相手のペースで進んでいってしんどい時間が続きました。
セカンドボールも拾えない、奪ってもすぐロストしてしまう。
なんとか踏ん張ってハーフタイム、ロッカールームに向かうときにみんな浮かない顔をしていました。勝ってるはずなのにこういうことってたまに起きますよね。

ハーフタイムをどう有効に使うか?
いいコミュニケーションが取れるか?
ってとても大事だと思っています。

・1人の選手がずっと話し続ける
・監督は個別で気になった選手には話して基本的には選手同士で話す
・時間いっぱいまで監督が話す
・最初は監督が話しつつ最後は選手からも聞く

今まで私はこのパターンを経験してきました。
どれが一番いいかは分かりませんが私は一番最後のが好きです。
そしてこれは今のサウスメルボルンでもこのパターンです。
この試合でもいい話ができて、前半あれだけ浮かない顔をしていた選手たちもロッカールームから出るときには自信を持った表情に変わってたと思います(気のせいかもしれないけど笑)

後半の修正点としては、奪った後に近くで無理して繋ぐ必要がないということ。それは相手のディフェンスラインが高かったので私たちのウイングの足の速さを活かせる状況が簡単に作れるから。ただ決して闇雲にすぐ蹴れと言っている訳ではないです。

後半に入って内容は前半の最後の方より格段に良くなっていました。
そして私から23番のMelina Ayersへきれいにパスが通って彼女が落ち着いてフィニッシュ。
2−0となってその状況にストレスもあったのかハイデルバーグの絶対的エース7番がラフプレーによりイエローカード2枚目で退場しました。
これでハイデルバーグは万事休す。
そこからエース不在&1人少ないのであっという間にラスト20分間で5得点。
終わってみれば7−0の完封勝利でした。

ハーフタイムにうまく修正できたことが本当に大きかったと思います。
ハータイムって疲れをとる時間だけじゃないんだよということを証明した試合になったと思います。
女子の場合は着替えたり、トイレに行ったり、髪の毛を結び直したり、スパイクの紐を結び直したり、ストレッチしたり、治療してもらったり、軽食をとったり、日焼け止め塗り直したりしながら話し合っています。15分しかないハーフタイムは大忙しなんです。(笑)
こっちではまだあまり経験ないけど、日本にいた時はほぼ毎回審判の方達が「時間でーす!急いでくださーい!」ってロッカールームをノックしにきてました。
ごめんなさいと思いながらもまだ話し続けてごめんなさい(笑)
観戦してるとハーフタイム長いんだけどね。

それではまた来週〜!

暫定順位:1位
次節の対戦相手:Alamein FC

◇GPSのスタッツ

1、総走行距離(90分・ボランチでフルタイム):11.08km

2、ワークレート(1試合当たり1分間平均走行距離):65.6m

3、最高速度:24.48km/h

変わらずハードワークを発揮している数値です。膝のコンディションの影響?で、スピードがやや落ち気味…他方、強弱つけたパフォーマンスで、ゲームメーカーとして存分に持ち味を発揮しています

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