野球がもっとうまくなりたいというのは、プロ・アマ問わず、誰もが思うことです!
上達するには、トレーニング時間をただただ長く行えば良いと思っていませんか?
トレーニングを長く行えば、うまくなるわけではありません!
トレーニングの時間が長くなればなるほど、集中力が下がってしまい、トレーニング効率も落ちてしまいます。
より短時間で、より効率的に行えるトレーニング方法をご紹介していきます!
野球のトレーニングを効率化するには?
まずは、自分の苦手なことを知りましょう!
もしくは、チームとして強化していきたいことを明確化させていきます。
ただやみくもにトレーニングをしていては、時間だけが過ぎていきます。
トレーニングを行う目的や目標を明確にすることで、トレーニングに必要な要素が絞られていきます。
野手と一緒にタバタトレーニング!阪神タイガース 公式
バッターにおすすめのトレーニング方法
打撃のパフォーマンスを上げるためには、「視る」トレーニングを強化しましょう!
苦手な球種がある人や打撃に課題がある人は、ボールが視えていないことが多いからです。
打撃が苦手な人は、バットを振る練習より、ボールを「視る」ということも、同じくらい大切です。
ボールを見極める「目」をトレーニングすることで、動体視力や眼と手の協応に関する視覚機能の向上も期待できます。
しかし、ただボールを視るだけで、打撃が良くなるわけないと思うかもしれません。
野球における打撃練習と視覚的なトレーニングの効果を検証では、普段野球をしたことのない40名以上の野球未経験者で検証を行っております。
結果は、課題である球種を少し速度を上げて練習すること、ボールをしっかりと視ることを行ったグループが打撃能力の向上がみられました。
トレーニング時間の短縮は、効率的にトレーニングが行えるだけでなく、プレー中のケガのリスクを抑えることもできます。
ぜひ、普段のトレーニングにも取り入れてみてください!
【春季キャンプ2020】スリル感満載のバッティング練習に励む糸原選手、髙山選手、江越選手 阪神タイガース 公式
ピッチャーにおすすめのトレーニング方法
投手の場合は、下半身をメインにトレーニングをするようにしましょう。
速い球、安定した投球をするためには、「下半身の土台」が必要です。土台が安定していないと、どんなに上半身の動きが良いとしても、良い投球にはなりません。
しっかりとした土台づくりができているからこそ、安定した良い投球が行えるのです。
ただし、上半身のトレーニングをおろそかにして良いわけではありません。
あくまで、下半身の土台をしっかりと安定させた上で、上半身のトレーニングを行うと、効率的にトレーニングすることができます。
投球のトレーニングとしては、遠投がおすすめです。
遠投は、肩や腕だけでなく、全身をつかった投球動作が可能です。
距離によってトレーニング目的を変えることができますので、投手のトレーニングに取り入れてみてください。
【2020秋季練習】サーキットトレーニング 阪神タイガース 公式
さらにトレーニング効率をあげるためのIT活用
各スポーツ界では、ITを活用した、データ収集が盛んに行われています。
試合中の走行距離や選手の苦手球種、選手一人一人のバイタルデータまでもがデータ化され、可視化されています。
効率よくトレーニングを行うためには、今の時代、ITの活用が必須になってきています。
福岡ソフトバンクホークス
プロ野球チームの福岡ソフトバンク・ホークスでは、福岡ヤフオクドームなどに設置している専用のカメラで試合などを撮影し、その映像をデータ化して分析している”野球選手トラッキングシステム”を導入しています。
引用:球団の勝利を支えるAI技術。”野球選手トラッキングシステム”が作り出すスポーツ×テクノロジーの未来
これまでは、選手や監督・コーチの経験や感覚で行っていたことに対して、全てデータで管理できるようになりました。
データで管理することで、結果と照らし合わせた戦略などが立てられるようになってきました。
慶應義塾大学
昨今では、プロ野球チームだけでなく、大学野球でもITでのデータ管理が進んできています。
慶應義塾大学では、ITによるコンディション管理を徹底して、パフォーマンスを最大化させてきました。
「良い調子」を再現させるために、睡眠時間や食事、疲労度合いなどをこまめに入力することで、体調のパターンをデータ化していきました。
選手のコンディションが良いと、パフォーマンスが最大化されるだけでなく、ケガのリスクも少ないなど、一人の選手に掛かる負担を減らすことも実現しました。
まとめ
野球のトレーニングは、年々効率化が進んできています。ITツールが普及して、時代の流れが一気に進んできました。
長時間のトレーニングも減ってきて、いかに効率的に、短時間で済ますことができるのかが重要になってきています。
ケガによるパフォーマンス低下を防ぎ、効率的なトレーニングで効果を最大限発揮させましょう!
以下の記事では、SPT GPS パフォーマンス・トラッキング・システムをご紹介しています。
選手のデータを取得し数値化し、効率的なトレーニングやコンディション管理が可能になります。
執筆ライター 立津雅貴